メークドラマ !!

本日のVIDAレディース戦、関東大会出場の切符をかけて選手たちは大きなプレッシャーの中、立ち向かって行きました。保護者サポーターの思いは絶対に先取点奪取。このハードルが越えられれば一気に勝運をクラーヴォ側に引き寄せられると。誰もがそう願っていた・・・・・。しかし、先取点は無情にも相手チーム側に。選手たちの落胆する姿、保護者サポーター席に一瞬の沈黙。そして前半は0-1で終了。チームベンチへと戻ってくる選手たちの表情には明らかに焦りと落胆が交錯している様子がとって分かりました。

ついに雌雄を決する、後半のホイッスルが鳴り響く。全クラーヴォ応援団の思いは1つ、「次の1点は絶対に何が何でも先に取ってくれぇ~祈る。祈る。」 しかし、現実とは厳しいものです。相手にダメ押しの2点目を献上。もう、後がない、絶体絶命の窮地に追い込まれてしまいました。「万事休すかっ・・・。」と誰もが諦めかけ始めました。焦る気持ち、迫る時間、押し寄せる絶望感・・・。しかし、そんな劣勢の中、村田コーチは最後の最後まで諦めていなかった。コートに大きくこだまする声。何とかこの子達を関東大会へ連れて行ってやりたい。ここで終わりにさせたくない。その一心の思いが選手たちへ伝播し、まるで何かが乗り移ったかの様にも感じられました。まさか、奇跡のメークドラマが残り5分を切って開演するとは・・・。この大きな大きな勢い、流れで相手側にほんの少しズレができ、隙が生まれた。その僅かな隙を見事、物にして1点ゴール。残りの時間は3分位。コーチの「まだ時間はあるぞぉ。時間はあるぞぉ。」の声。1点返されたことで逆に相手に焦りと動揺が出てるのが窺えました。そして、その焦りから相手のファウルを誘い、セットプレーをゲット。そこでなんと、なんと、最後の最後、残り1分で遂に遂に同点に追いついた~ッ!! まさか・・・現実?夢?、本当に信じられない。気がつくと涙が溢れ出ているのにも気づきませんでした。それから間もなく「ピーッ、ピーッ、ピーッ」終了ホイッスル。この神がかった勢いのまま、何とか延長戦で勝利を物にしたかったのですが、そんなに上手く行くはずもありません。とうとう、PK戦勝負へと舞台は移りました。

相手の1人目は落ち着いていてゴール〇。クラーヴォの1人目もプレッシャーにも動じずゴール〇。相手の2人目もゴール〇。クラーヴォも負けずに2人目ゴール〇。相手の3人目、クラーヴォキーパーも良い読みをしてたが惜しくもゴール〇。クラーヴォ3人目・・・相手キーパーに読まれ阻止された✖。相手4人目、こちらもクラーヴォキーパーの気迫に押され、外す✖。クラーヴォ4人目、一蹴入魂のゴール〇。またまた、クラーヴォの逆転劇の序章が始まる雰囲気に・・・。相手5人目、クラーヴォキーパーの神業守備に阻まれ✖。クラーヴォ5人目、これで決めれば勝てる・・・がしかし、惜しくも阻止された✖。もう勝負はサドンデス方式、泣いても笑っても外した方が負け。運命を決する相手6人目、相当なプレッシャーが影響したのか✖。クラーヴォ6人目、保護者は「この1蹴で引導を渡してくれぇ~」の願いが通じたのか、ゴールゲット〇。

”One for all All for win” 今日はこの言葉を全員で証明してくれましたね。こんなメークドラマはもう一生無いと思います。保護者は全選手、コーチ達に感謝感謝です。チーム創設から今日まで色々な問題が一杯、一杯ありましたね。でも、その多くの経験はきっと、今日この日のためにあったんだなぁ~と思えます。次の試合以降はもう、やれるだけの術をピッチで表現してください。勝っても負けても悔いの残らないように・・・ただ、今日クラーヴォに敗れたVIDAレディースの思いも背負って戦うことは絶対に忘れないでください。

感動をありがとう。