選手権総括

先日の全国大会の結果をうけて、CANACRAVOの今年度の選手権が終わりました。
簡単ではありますが、総括をしたいと思います。

予選リーグ免除のため、5月から始まった県予選。初戦のスタメンは1・2年生主体。プレッシャーもある中、今できる最大限のパフォーマンスを発揮してくれ、大勝スタートとなりました。
準決勝では相手のサッカーに合わせてしまい苦しみましたが、勝負強さを見せてなんとか勝利。
決勝では初優勝をかけて、未だ選手権で勝ったことのないジェフレディース。立ち上がりこそは良かったものの段々と弱気になってしまうと、そこから崩れ始め3失点での敗戦。
千葉県第2代表として関東大会に挑むことになりました。

そして、6月に2週にわたって行われた関東大会。1回戦はシードのため、2回戦からの出場。勝利すれば全国大会出場が決まる大事な試合となりました。濃霧での試合となりましたが、立ち上がりからフルパワーでゲームに入り試合を優位に進めます。FWは最後まで攻撃の起点となり、MFは攻守に奮闘、DFは相手の攻撃をシャットアウト、GKはスーパーセーブも飛び出しゴールを割らせず。それぞれのポジションの役割をこなし、全員が上手く絡み合い、4-0の勝利。ここで、2年連続3回目の全国大会出場が決まりました。
準々決勝の相手は昨年度日本一の浦和レッズレディース。普通にやったら勝つことは難しく、全員で守ってカウンター狙いだけにしたら勝てる可能性はあがったかもしれません。しかし、ここでは次のステージを見据えて、全力で自分たちのサッカーを貫き通しました。結果は0-5。その中でも通用することがあり、まだまだチャンスがあると感じました。

いよいよ7月21日に開幕した全国大会。1回戦の相手は東海地域・愛知県代表の名古屋FCルミナス。スカウティング通り、相手の意図を理解し、特徴を封じ試合運びはほぼ完璧でした。しかし、自分たちのミスが3つ続き失点。全員が自陣で守る相手に対して、ゴール前を崩すことが出来ず、0-1で敗戦。今年の全国大会は1回戦敗退となりました。失点に絡んだ選手・シュートを外した選手・調子が悪かった選手など誰かが悪かったわけではなく、僕含め全員の責任だと思っています。
試合終了の瞬間、ピッチに立っていた選手は泣き崩れ、ベンチの選手・応援していた選手も涙し、僕も呆然と座り込むことしか出来ませんでした。その涙は、もちろん試合に負けた悔しさもあると思います。ただ、それだけではなく、一人一人様々な想いがあったと思います。相手は喜び、自分らは泣いた。今はそうなりましたが、高校に行ってからの3年後がどうなっているかは分からない。むしろ、3年後は今回の負けをひっくり返してると僕は信じています。

3ヶ月にわたる、旅が終わりました。選手権を通して良い部分も悪い部分もありました。特に気になったのはメンタル的な部分です。緊張して何もできなくなってしまう選手も多くいました。相手に対して腰が引けてしまう試合もありましたし、思い切ってプレーできている試合もありました。そういうメンタルの波がとても気になりました。気持ち的な浮き沈みも女の子ならではであるのかもしれませんが、そういうのも克服していかなくてはいけません。それは厳しくやるとか強い気持ちとかではなく、どうやったら試合に対してモチベーションを上げれるか、緊張せずにやれるかです。それらの原因は色々あると思いますが、自信が関係あるのかなと思います。自信があれば緊張もする必要無いし、やってやろうという気分になれるのかなと思います。それは試合の時だけどうにかしようとしても無理だし、だからこそ普段のTRが大切になってくるんだと思います。

さらに今回でメンバーに入った喜び、入れなかった悔しさ。試合に出れる喜び、出れない悔しさ。試合に勝った喜び、負けた悔しさなど、色んな感情を経験しました。それらを経験したのは、今のみんなにはそういう経験が必要だったということ。全国での負けもその負けが自分含め、今のみんなには必要だったから。僕はそう思います。何か今までの取り組みで足りなかったから、このような結果になったんだと試合が終わってから考えました。特に、悔しさは絶対忘れてはいけない。あの涙を絶対忘れてはいけない。必要な経験だけれど、ずっとそのままじゃ意味ないから。そこから成長して、嬉し涙を流せるように。

チームとして目標にしてきた『日本一』。そこにはまだまだ届きませんでした。届かなかったということは、何か足りないということ。その何かはこれからのTRでやっていくしかありません。ただ、このチームでここまで戦えたことは誇りに思います。今までに負けないくらい良いチームだという自信もあります。恥じることもないし、堂々としてればいい。全国大会に2年連続で出るって当たり前じゃないから。でも、満足してはいけないよ。そこがゴールではないから。

3年生
ここからは高校に向けて、体作り・基礎のとこからもう一回見直そう。スタートから他の選手に違いをつけられるように。今のままではスタートから出遅れることになってしまいます。やってるフリではなく、もっと必死に取り組まないと違いはつけれません。みんなのサッカー人生はまだまだ続きます。この選手権で悔いがあるならば、同じ後悔をしないように。

2年生
来年はみんなの番です。今はまだ3年生はいるけど、来年はみんなが3年生で、上には誰もいません。そう考えたら今のうちから何をしないといけないのか、どうしたらいいのかを考えておかないと。今のままだとチームを引っ張っていくことは難しいよ。

1年生
入団して4ヶ月が経とうとしています。上級生に頼ることばっか考えてたら、自立できないよ。みんなは自立して、来年は色々と教える立場になります。そのためにも、自分で考え自分で行動しよう。ピッチに入ったら学年は関係ありません。遠慮は捨てて、もっと積極的に。

選手権が終わり、夏休みに入ったこのタイミングでもう一回原点に帰ろう。今までの自分らはどうだったか、本当に全力でサッカーと向き合ってたか。自分の苦手なことにも逃げずに向き合ってたか。もちろん、コーチたちもどうやったらみんなが成長できるか改めて考えます。慌てず、コツコツやっていこう。

この夏で再考&細考して、最高の夏になるように。

vamos para CANACRAVO!!

そして、県予選・関東大会・全国大会と運営していただいた皆様、大会を通して対戦していただいたチームの皆様、大会前・期間中に練習試合していただいたチームの皆様ありがとうございました。

最後に、選手をサポートし応援してくださった保護者の皆様、応援してくださったOG・OG保護者の皆様、メンバーに入れず応援に回った選手のみんな、本当にありがとうございました。僕自身、この大会を通してCANACRAVOが良いチームであるということを改めて時間しましたし、より良いチームにしていかないといけないと感じました。引き続き、よろしくお願い致します。